0774-56-7707

  • 京都府城陽市平川山道46-25-6
  • 近鉄・久津川駅出口2出口から東へ徒歩約15分

診療内容
Consultation

眼科診療

小さなことでも遠慮せず、お気軽にご来院ください。

眼科診療

診察では、患部の状態が一目でわかるように、映像モニターを使用しながらご説明させていただいております。診察の際に使用したすべての写真、検査データは電子カルテ内に保存されるため、来院時からの変化の様子が経時的に把握することができ、ご家族の方にも治療過程をご確認していただけます。
なお、当院で行える治療は早急に対応しますが、病状によっては専門の眼科施設を紹介し、当院で引き継ぎ診療を行う場合もございます。いずれも迅速な対応を心がけますので、どんな小さなことでも遠慮せず、お気軽にご来院ください。

主な診療内容
白内障緑内障網膜(剥離)裂孔糖尿病網膜症加齢黄斑変性花粉症ドライアイ眼精疲労結膜炎流行性結膜炎ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)飛蚊症眼瞼下垂、中心性網膜炎、アレルギー性結膜炎、流行性角結膜炎(はやり目)、結膜下出血、鼻涙管閉塞、眼瞼けいれん、老視、斜視、弱視、小児眼科、視神経乳頭陥凹拡大、メガネ・コンタクトレンズ処方

網膜(剥離)裂孔

放置すると失明に至ることも。

網膜(剥離)裂孔

網膜裂孔の主な症状としては、「飛蚊症」や「光視症」があります。「飛蚊症」は視界の中に点やゴミのようなものが見える症状で、「光視症」は眼に光が当たっていないのに関わらず、光の点滅を感じたり、暗い部屋で突然稲妻のような光が見える症状です。ものが歪んで見えることを「変視症」といいますが、見えるものが急に変化した時は特に注意が必要です。

治療
■ 網膜(剥離)裂孔をそのままにしておくと、その裂け目や穴から網膜の下に目の中の水が入り込んで徐々に網膜が剥がれて網膜剥離になります。網膜剥離を予防するために、裂け目や穴の周りにレーザーを照射し、網膜とその下の組織を焼き固めることで網膜剥離を予防することができます。網膜剥離が発生してしまった場合は、剥がれた網膜を元の位置に固定する必要があります。そのためには、「網膜復位術」や「硝子体手術」が必要となります。
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糖尿病網膜症

成人の失明原因第2位となっています。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、神経症とともに糖尿病三大合併症の一つです。成人の失明原因の第2位で、60歳〜70歳では第1位です。糖尿病によって網膜の毛細血管(動脈と静脈の間をつなぐ細い血管)が少しづつ障害され、血液の成分が血管から漏れ出したり、閉塞したりします。すると、網膜の血流を改善しようとして、網膜に新しい血管が形成されますが、この血管の構造はもろく、容易に出血してしまいます。出血を繰り返すと、網膜表面や硝子体中に増殖膜が出来、牽引制網膜剥離をおこし、明らかな視力低下により失明することもあります。糖尿病にかかっている期間に比例して網膜症の発症率は増加します。初めは無症状のことが多く、気付かずに進行していることがありますので定期的な眼科検査が必要です。

治療
内科のかかりつけ医と連携した糖尿病の治療が必要です。良好な血糖のコントロールが前提となります。又、栄養バランスのとれた食事等が必要ですので、医師の指導の下管理栄養士などにアドバイスをもらいましょう。※網膜症の病型に応じた眼科的な治療が必要ですので、眼科医の診察を受けましょう。
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加齢黄斑変性

近年著しく増加しており、失明原因の第4位。

加齢黄斑変性

加齢に関係が深い病気です。日本では比較的少ないと考えられていましたが、人口の高齢化と生活の欧米化により近年著しく増加しており、失明原因の第4位となっています。欧米では成人の失明原因の第1位です。高齢になるほど多くみられます。
黄斑とは網膜の中心にある直径1.5mm〜2mm程度の小さな部分の名称で、キサントフィルという色素が豊富にあるために黄色く見えます。黄斑には、錐体細胞(色を検知する視細胞)と神経節細胞が最も高密度に密集しており、物の形、大きさ、色、立体感、距離感など認識としての「視覚」のほとんどを担っています。黄斑が障害されるとそれ以外の網膜に異常がなくても視力が著しく低下します。網膜の下には網膜色素上皮という一層の細胞があり、その下に脈絡膜という血管に富んだ組織があります。網膜が正しく働くためには網膜の下にある網膜色素上皮やその下にある脈絡膜が正しく働く必要があります。

浸出型
浸出型
萎縮型
萎縮型

我々がものを見る場合、視細胞の新陳代謝により老廃物を生じますが、それらは網膜色素上皮細胞で消化されます。ところが、加齢により網膜色素上皮の働きが低下すると、網膜色素上皮の下に老廃物が蓄積してきます。それにより直接あるいは間接的に黄斑部が障害される病気が加齢黄斑変性です。加齢黄斑変性には大きく分けて、萎縮型と滲出型の2つの種類があります。萎縮型では老廃物が慢性の弱い炎症を持続させ、網膜色素上皮が徐々に萎縮し、網膜が障害されて視力が徐々に低下していきます。滲出型では弱い炎症反応が持続することでサイトカインと呼ばれる化学物質が産生・放出され、その結果、脈絡膜から異常な血管(脈絡膜新生血管)が発生します。脈絡膜新生血管は正常の血管と異なり血液の成分を漏出させたり、破れたりします。血液成分が漏出すると網膜が腫れたり(網膜浮腫)、網膜下に液体が溜まったり(網膜下液)、血管が破れると出血となり、黄斑機能を低下させて重篤な視力障害を引き起こします。

加齢黄斑変性
加齢黄斑変性の見え方

加齢黄斑変性になると、「変視症(ゆがんで見える)」、「視力低下(ぼやけて見える)」、「中心暗点(中心が暗く見える)」、「色覚異常(色がわからなくなる)」などの症状が現れ、見たいところが見えない、読みたい文字が読めないなど、日常生活に支障をきたします。変視症は、周辺部でなく黄斑部の網膜の障害により生じるので、中心部はゆがんで見えますが周辺部は正しく見えます。通常は視力低下は徐々に進行しますが、網膜下に大きな出血が起こると突然、著しい視力低下が起こることがあります。加齢黄斑変性による失明は「社会的失明」と呼ばれています。視野の中心部では視力障害があるものの、まったく光を感じられない状態になるわけではありません(ごくまれに、完全に失明することはあります)。
残念ながら、萎縮型の加齢黄斑変性には現在のところ治療方法がありません。脈絡膜新生血管を有する滲出型の加齢黄斑変性のみが治療の対象となっています。抗VEGF療法という新生血管の活動性を抑える効果がある薬剤(アイリーア、ルセンティス、マクジェン)を眼内に注射する治療が世界中で広く行われています。その他に光に反応する薬剤を体内に注射し、それが新生血管に到達したときに弱いレーザーを照射して新生血管を破壊する光線力学療法(ビスダイン)、新生血管をレーザーで焼く光凝固術などの治療方法があります。治療の目的は脈絡膜新生血管の拡大を抑え退縮させ、視力を維持あるいは改善することです。視力が良くなることもありますが、視力が正常になることはほとんどありません。

治療
抗VEGF療法 加齢黄斑変性や近視性黄斑変性の原因となっている新生血管を退縮させ、糖尿病網膜症、網膜分枝静脈閉塞症、網膜中心静脈閉塞症では黄斑部網膜のむくみや出血を減少させる効果があります。 現在の視力を維持し改善させる効果が期待できます。視機能を維持するためには、継続的な硝子体内注射治療が必要になります。
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光線力学療法 光に反応する特殊な薬剤を体内に注射して病巣部にレーザーを照射する方法です。特殊薬剤が黄斑部の新生血管のところに集まるという特性を利用し、特定の限られた光線をあてることで、その物質は活性酸素を周囲に発生させこれが網膜へのダメージを抑えながら新生血管を破壊します。
予防
禁煙 喫煙している人はしていない人に比べて加齢黄斑変性になる危険性が高いことが分かっています。喫煙による酸化ストレスが眼に蓄積すると、加齢黄斑変性の背景にある炎症を引き起こすといわれています。喫煙している人には禁煙が非常に重要です。
サプリメント ビタミンCとE、キサントフィル類(ルテイン、ゼアキサンチン)、亜鉛を含んだサプリメントの服用が加齢黄斑変性の発症を抑制できることが分かっています。加齢黄斑変性になっていない人にも勧められますが、一方の目に加齢黄斑変性が発症した人にはサプリメントの服用が推奨されます
食事 緑黄色野菜はサプリメントと同様に加齢黄斑変性の発症を抑えると考えられています。肉中心の食事より、魚中心の食事のほうがよいようです。魚には、オメガ3系のドコサヘキサ塩酸(DHA)やエイコサペンタ塩酸(EPA)が多く含まれています。

花粉症

日本人の約25%の方が花粉症を患っています。

花粉症

花粉症は、I型アレルギー(いちがたアレルギー)に分類される疾患の一つで、植物の花粉が鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの一連の症状が特徴です。特にコンタクトレンズの使用者は花粉が吸着して症状が悪化しやすいため、注意が必要です。

治療
治療には症状を抑えることが目的の対症治療と、花粉症そのものの治癒を目指す根治治療があります。また、症状が出る前から予防的に薬を服用することを行う初期治療もあります。症状がひどくなると炎症を抑えるのが難しくなる傾向があるので、できるだけ早期に当院をご利用ください。

ドライアイ

パソコン、エアコン、コンタクトレンズが主な原因に。

ドライアイ

通常眼の表面は涙液に覆われて保護されていますが、何らかの理由で涙液の異常により眼の表面に障害をきたし、さまざまな症状をひきおこすのがドライアイです。眼が乾く、痛い、ゴロゴロする、ショボショボする、など…。最近ではドライアイ患者の低年齢化が進んでおり、軽度な症状から重症例まで様々ありますので、目に異常を感じたら、早めに眼科を受診して適切な治療を受けることが大切です。

治療
症状や状態によりますが、一般的には点眼治療で、涙液を補充する人工涙液や保湿効果のあるヒアルロン酸ナトリウム点眼をよく使用します。※その他エアコンの風に眼が当たらないようにしたり、パソコンや携帯使用時にまばたきが減らないように心がけることも有効です。

眼精疲労

全身に疲労が広がり、頭痛や肩こりなどの症状が現れます。

眼精疲労

目が疲れる、眼のかすみ、充血、眼痛、などの眼の症状から、頭痛、肩こり、吐き気、便秘などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。眼に合わない眼鏡やコンタクトレンズを使用していたり、老視(老眼)の初期などで無理な近見作業を行なった場合などが原因となっていることが多いです。緑内障や白内障、ドライアイでも眼精疲労が出現することがあり注意が必要です。パソコンや携帯、テレビなどのディスプレイを長時間見続けると眼精疲労になりやすいといわれています(VDT作業)。
眼のまわりには、眼球やまぶたを動かす6本の外眼筋という筋肉があり、このバランスが崩れると疲れ目や眼精疲労につながり、これが原因で首、肩などの筋肉や神経に負担をかけ、肩こりになる場合があります。

治療
眼精疲労の治療はその原因によって全く異なるので、原因追求が最も重要です。症状や状態によりますが、一般的には点眼治療で、涙液を補充する人工涙液や保湿効果のあるヒアルロン酸ナトリウム点眼をよく使用します。ビタミン剤の配合された点眼薬が有効である場合もあります。※その他エアコンの風に眼が当たらないようにしたり、パソコンや携帯使用時にまばたきが減らないように心がけることも有効です。目のマッサージや冷・温パックも効果的であるといわれています。

結膜炎

目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、結膜に炎症を起こします。

結膜炎

結膜炎は、まぶたの裏の瞼結膜と眼球の白目の表面を覆っている球結膜が炎症を起こす病気です。結膜炎は大きく分けて、感染性結膜炎とアレルギー性結膜炎があります。感染性結膜炎は、ウイルス性の結膜炎や、細菌性の結膜炎があります。また、アレルギー性結膜炎は、花粉症などがこれにあたりますが、最近ではハウスダストやコンタクトレンズが引き起こすアレルギー性結膜炎も増加しています。

治療
細菌性やウイルス性結膜炎の場合は、感染した細菌やウイルスにあった抗生物質や眼軟膏、消炎剤などの点眼薬を使用します。 アレルギー性結膜炎には抗アレルギー剤、重症の場合にはステロイドや免疫抑制剤の点眼薬を処方します。
アレルギーチェック
スギ花粉やダニ、イヌやネコのフケなど、みなさんが吸い込んでしまう可能性のあるアレルゲン(アレルギーを起こす物質)に反応する「lgE」という抗体がからだの中にあるかどうかを調べます。 検査により、症状を悪化させている原因を特定し、対策をすることで投薬とあわせてより高い治療効果が期待できます。指先から採血を行い、今回の受診で結果が出ます。検査所要時間は約20分です。

流行性結膜炎

アデノウイルスの感染が原因で起こる結膜炎です。

流行性結膜炎

流行性結膜炎は、一般的に「はやり目」と呼ばれ、アデノウイルスの感染が原因で起こる結膜炎です。アデノウイルスに感染すると、5日~2週間程度の潜伏期間を経て「目やにが出る」「涙が出る」「まぶしい」「痛みを感じる」といった症状が現れます。アデノウイルスは、非常に感染力が強いウイルスで、主に人の手を介して伝染します。
流行性結膜炎は、通常3週間程度で治りますが、重症化することが稀にあります。 症状が重くなると、角膜の表面にある角膜上皮がめくれてしまい、強い痛みを伴う「角膜炎」を引き起こすことがあります。角膜炎になると、「角膜白斑」という濁りが残る場合がありますので、点眼薬による治療がとても重要です。

治療
ウイルス性の結膜炎のため、有効な治療方法は無く、体が持っている免疫力に任せるしかありません。ただし、別の細菌に感染することを予防するために抗菌作用のある点眼薬や、炎症を抑えるための点眼薬を使用します。

ものもらい

まぶたの裏側などが腫れて痛みや痒みを感じる目の病気です。

ものもらい

化膿によるまぶたの脂腺の急性化膿性炎症で医学的には麦粒腫と言います。地方によって「めいぼ」「めばちこ」と呼ばれ、まぶたの裏側などが腫れて痛みや痒みを感じる目の病気です。数日で皮下にうみがあらわれ、放置すると皮膚が破れてうみが出ます。うみが出ると治ることが多いのですが、重症化することもあります。

治療
内服薬・点眼薬による抗生物質の投薬によって治療いたします。また、化膿が悪化した場合には切開による膿の排出を必要とする場合があります。

飛蚊症

網膜剥離などの病気が原因の場合は、早急に治療が必要です。

飛蚊症

『黒いものが飛んでる!』『糸くずのようなものが見える』といった大多数は、硝子体の濁りが原因になっていることが多く、視線を動かしても一緒に移動してくるように感じられますが、暗いところでは気にならないことが多い。このような症状があると飛蚊症といえます。症状が出る年齢もさまざまで、20代から症状を自覚する人もいます。

治療
■ 生理的原因…とくに治療の必要はありません。多少気になりますが自然に気にならなくなります。
■ 病的原因…網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血、ブドウ膜炎などの初期症状としての飛蚊症
『浮遊物』が急に増えたり、視力の低下を自覚したときは早めの受診をしましょう。いずれの病的原因にも早期治療が必要です。

眼瞼下垂

上側の瞼が十分に開ききらない病気です。

眼瞼下垂

眼瞼下垂とは、様々な原因で上眼瞼(上側の瞼)が正常な位置よりも低くなってしまう(目が十分に開ききらない)病気のことを言います。黒目の上側が少し隠れる程度の場合が大半ですが、場合によっては外見が悪くなったり、物の上側が見えづらくなったりすることがあります。軽度の場合は本人も周囲も気が付かないことが多いですが、重度の場合は突然視界が見えづらくなることもあり、転倒や運転ミスの危険にさらされることになります。また、無理して瞼を開けようとすると頭痛や肩こりなどの症状が出ることがあります。重症化する前に適切な治療を行うことが大切です。